キュートなピンク色の、桃のコンポート

こんにちは!
先日、仔羊のロティの記事を更新しましたが

「美味しそうだったから食べに来た!」

と早速アリーに来てくださる方もいらっしゃり、嬉しい限りです。その反面、「飯テロはやめて!」というクレームも多数いただいております。ごめんなさいね。
それでもどんどんアップグレードされていくシェフのお料理を、紹介せずにいられない…!

今回は、仔羊のようなお料理をガッツリと食べてもスルスルっと入ってしまう、不思議なデザートのご紹介をいたします。

それが、こちら。
「桃のコンポート」です。

まず、この見た目がとにかく愛らしい。ポッとチークを入れたような美しいピンク色の姿に、キュンキュンときめいちゃいます。

シェフ曰く、フランスの桃はかためなものが多めなんですって。だからこそ、コンポートなどにして甘みや柔らかさを出すのだとか。
でも、日本の桃は元々がとても甘く美味しいものがほとんどで、コンポートにしてしまうと素材の良さを損なってしまう場合があるのです。

なので、アリーの桃のコンポートはほとんど火入れをしていません。白ワインや砂糖、スパイスなどを合わせたコンポート液で5分程度コトコトして、あとは余熱のみで味を染み込ませます。

だから、口に含んだ時にコンポート液がじゅわわっと染み出しつつも、桃本来の香りや甘み、食感はしっかりと残っています。この桃がここまで美しいピンク色なのも、絶妙な火入れがあるからこそ。

仕上げにのせる濃厚なバニラアイスと生クリームとも相性ぴったり。
この生クリームにはバニラの莢を粉末状にしたものが入っていて、バニラアイスだけでなく生クリームからもバニラの華やかな香りがします。(バニラって中身だけでなく莢まで使えるのですね…!初めて聞いたときはびっくりしました!)

生クリームはオーダーを頂いてから泡立てているから、口当たりが溶けてしまいそうなくらいふんわり軽くて、バニラの香りは残しつつも、いい具合に主役である桃の美味しさを引き立ててくれます。

最近では、デザート時にカフェではなくお酒を合わせる方も多くいらっしゃいます。最後まで幸せな余韻に浸れて、この合わせ方も素敵ですね。

ちなみに、このコンポートに合わせるにはスパークリングワインやフルーツビールのリンデマンス・ペシェリーゼがオススメ。
アリーのスパークリングワインはシュール・ダルクのクレマン・ド・リムーをお出ししています。きめ細やかな泡立ちと、余韻に残る蜂蜜や果実のようなふくよかな香りが特徴で、桃のコンポートと楽しむにはぴったりの味わいです。

また、ベルギービールのリンデマンス・ペシェリーゼは桃の風味のフルーツビール。ビールが苦手な方でも飲みやすいカクテルのような味で、アルコール度数も低く甘めなので、デザートとして飲んでいただくのに一押しのビールです。
この、セクシーなお姉さんのラベルも魅力的ですよね。

桃のコンポートはなるべく若くかためな物を選んで使用しているため、食べられるのはギリギリ今月いっぱいくらいまで。
ぜひ、この機会にご賞味あれ!