
旨味がしみしみ、トリップ・ア・ラ・カーン
こんにちは。毎日、頭から湯気が出そうなくらい暑い日が続いていますね。マスクをしているとより暑く感じる…!ランチ中のキッチン内は特に灼熱で、とにかく水分補給をしっかりするよう心がけています。
こんな暑い日の夜には、ゴクゴクと美味しいお酒を飲みたくなりますね。今日は、キンキンに冷えたお酒に合うお料理をご紹介いたします。
それが、こちら。

トリップ・ア・ラ・カーンです!
トリップ・ア・ラ・カーンはフランスのノルマンディー地方の郷土料理で、トリップ(牛のハチノス)と野菜を香辛料と共に煮込んだもの。ノルマンディー地方ではりんごを原料としたシードルやカルヴァトスが多く作られていることから、りんご酒を使用して煮込む作り方が主流となっています。
今回、アリーではりんご酒では無くスパークリングワインを使用してコトコト煮込みました。

煮込む前の下処理として、トリップの臭みを消すために何度か茹でこぼす工程があるのですが、通常はこういった調理をする時は「3回茹でこぼす」ことが基本なのだそう。しかしそれでは風味が薄くなってしまい、せっかくのトリップの野性味や特徴が感じられなくなってしまうと感じたシェフ。
なので、今回は2回だけ茹でこぼして調理してみたのです。
これが、大正解。
プリプリ弾力のあるトリップを口に含むと、噛むたびにギュギュッと凝縮した野性味や旨味がジュワ、ジュワ、と溢れ出してきます。(熱々のスープが溢れ出してくるので、火傷にご注意!)

そして、このスープも絶品。優しい味わいなのにトリップ自身の旨味もしっかりと詰まっていて、最後の最後まで飲み干してしまいたくなる程美味しいのです。
一緒に煮込んだじゃがいもや人参にも、この絶品スープがしみしみにしみ込んでいて、最高。
私、このお料理大好きすぎて毎日食べられる気がします。
スパークリングワインワインや先日開栓したばかりの村上セブンIPAは、このお料理と一緒に楽しむのにのにピッタリ。お酒がグビグビ進んでしまいます。
…ですが、これ、日本酒も合っちゃいます。
最初は「やっぱりシュワシュワしたお酒が一番合いそうだなあ。」と思っていたのですが、プリプリのトリップにホクホクしみしみのお野菜、優しくも癖になる絶品スープはどこか洋風のモツ煮を思わせる味わいだなあと感じたのです。
そりゃ、日本酒が合うわけだ!と納得。
個人的には、シャキッとキレもありつつフルーティーな戸隠、サラリとした味わいの鍋島Summer Moonが一押しです。
体力が低下しがちなこの時期。
美味しいお料理とキンッと冷えたお酒をご用意してお待ちしておりますので、アリーのお家でエネルギーチャージしていってくださいね。