
アリーのガレット、始めました。
「ガレットやりたいなあ」
突然シェフがそう呟いたのは、まだジメジメと暑かった7月頃のこと。丁度その場に居合わせた常連様とガレットの話で盛り上がっていたのです。
実はガレット屋さんでも働いたことがあるシェフ。その頃、やり始めは大変だったものの、慣れてからは毎日ガレットを焼くのが楽しかったそうです。当時の事をふと思い出して、またガレットが焼きたくなってしまったのだとか。
それからガレットを焼く機械を探し、あれよあれよと言う間に季節も変わり、10月に。
そして先週末の休日ランチにて、ついにアリーのガレットが初登場しました!

ガレットとは、フランス・ブルターニュ地方発祥の料理。フランス語の「Galet」と言う言葉には「小石」という意味があり、それが派生して平たく丸い食べ物やパンケーキなどを総称して「ガレット」と呼ぶようになったのだとか。
ブルターニュ地方の郷土料理であるガレットはそば粉を使用したもの。今回、アリーでもこのそば粉を使用したガレットをご用意しました!
シェフが「ガレットをやろう」と言い出した時、一番に私の頭の中を過ぎったのは
「ガレットって、お腹いっぱいにならないんじゃないの?」
という考え。私自身も何度かガレットは食べたことがあるけれど、どれも腹8分目で終わるイメージだったのです。しかし、シェフがガレットを焼く姿を見てびっくり!
具材とチーズ、多すぎではありませんか??しっかりと大きさのあるガレットですが、中にもみっちりと具材が詰まっています。
先週末のランチの際も、男性を含め、召し上がった方全員から「お腹いっぱいで大満足です!」と言っていただきました。
味ももちろん、絶品。
表面はカリッと香ばしく中はもっちり焼かれた生地は、程良く塩味も効いていて、何だかお昼からお酒が恋しくなってしまいます。(スパークリングワインやビールなど、シュワっとしたものを合わせたら最高です。)
私はガレットを食べる際に、毎度どこから食べようか悩みます。外側のカリッとしている部分から楽しむのか、具材や半熟卵がとろける真ん中の部分か…。
そこで、シェフに美味しいガレットの食べ方を聞いてみました!

①ガレットを食べやすい大きさにカットする
②半熟卵をとろーりと割る
③外側の部分から取り、溶いた半熟卵につけて食べる
(この時、ガレットをくるくる巻くと食べやすくなります!)
初めて聞いた時は思わず「なるほど!」と頷いてしまいました。中央の半熟卵を割って周りに広げながら食べていたけれど、ディップするようにつければいいのか!
こうして外側部分を半熟卵にティップしながらどんどん食べ進めていくのですが、シェフ曰く、一番最後に中央の卵の部分を食べるのがまた、幸せなんだとか。(書いていて、どんどんガレットが食べたくなってきました。)
今後もこのガレットは休日ランチの際、時々登場する予定です。色々と中身の具材を変えてご用意しようと思っていますので、ぜひご賞味くださいね。そして、シェフお勧めの食べ方も挑戦してみてください!
余談。
くるくるくるっと軽やかにガレットを焼くシェフがあまりにも楽しそうだったので、私もガレット作りに挑戦してみました!
これがまた難しくて、簡単そうに見えるのに、生地を綺麗に丸く伸ばすのが困難…。
世のクレープ屋さん、すごいんだなあと感心しました。
これから、私のガレット修行の日々が始まります。私も綺麗に焼けるようになるまで、頑張るぞ!