シェフの気まぐれパン・ドゥ・ミ

こんにちは!
2月もあっという間に第2週目。今年に入りアリー弁を再開してから1ヶ月近くが経過しますが、変わらずアリーに足を運んでくださる方が多く、嬉しい限りです。

今回アリー弁を再開するにあたって、「前回と違った何かをしたい!」と意気込んでいたシェフ。そしてなんと、罪深すぎるくらいに絶品なパン・ドゥ・ミを生み出してしまったのです。

その名も、「シェフの気まぐれパン・ドゥ・ミ」

なぜ「シェフの気まぐれパン・ドゥ・ミ」なのかというと、2つ理由があります。

まず1つ目は、毎日必ずご用意することが出来ないから。

シェフが一人で日々のお弁当の仕込みと並行して作っているため、どうしてもパンの制作まで出来ない日があるのです。(シェフが分身できたらいいのになあ。)

2つ目は、その日のパンの発酵状況によって焼き上がり時間が前後するから。

アリーはパン専門店でないので、発酵を安定させる専用の機械等がありません。なので、その日の気温や湿度によってパンの発酵の進み具合が変わってきます。
その為、焼き上がり時間に時差が出てしまうのです。

むくむくと発酵を進めるパン等は、まるで生き物のよう。寒かったり乾燥している日は反抗期の子供のようにムスッとしていて、一向に発酵が進みません。
シェフはそんな気まぐれなパン達を、少しでも温かい場所に移動してあげたり、一生懸命水分を与えたりと、我が子を育てるように大切に愛でています。

「がんばれー!がんばれー!」

と、声をかけてあげている日なんかもあります。
そうして大切に大切に愛でてあげると、先程までムスッとしていたのが嘘かのように、最後はふっくら可愛らしいフォルムでオーブンから出て来てくれるのです。

オーブンからパン達を出すと、小麦粉の香ばしい香りだとか、バターのふくよかな香りがお店いっぱいに広がります。この瞬間に毎日居合わせる私は、毎回「ああ、お腹すいたなあ」と激しい空腹感に襲われています。

アリーのパン・ドゥ・ミはバターを多く使用しています。
なので、そのまま食べても十分にバターの風味が広がるのです。耳の部分はまるでデニッシュを食べているかのようなサクサクホロホロ食感。そして、中はふかふかというよりも、しっとりモチモチ。

ついつい「もう一切れだけ…」と手が伸びてしまう、危険な味。

食べ方は人それぞれ。
個人的なお勧めは、焼きたてを持ち帰った後、温かいものをそのまま食べていただくこと!

その他には、

・翌日チーズを乗せて焼いた(ワインが止まらなくなった)
・トーストしてアボカドやサーモンを乗せた(シャンパンが止まらなくなった)
・フレンチトーストを作った (美味しすぎて、仕事中もハッピーな気持ちになれた)

こういったアレンジをしたというご報告をいただきました。
どれも美味しそうだけれど、フレンチトーストも非常に気になりますね。フレンチトーストにしたという方は2人ほどいらっしゃったのですが、2人とも目をキラッキラさせながら「聞いてください!」と報告してきてくれたので、相当美味しかったんだろうなあ。

気まぐれパン・ドゥ・ミは登場する日の日程や時間等が事前にお知らせ出来ない為、デザート同様ご予約は不可とさせていただいております。

皆様にはご不便をおかけして申し訳ございませんが、当日のオープン前に、SNS(Twitter/Instagram)にて販売状況をお知らせいたしますので、チェックしてみてください!

運よくこのパン・ドゥ・ミに出会えた日は、ぜひ一度ご賞味くださいね!


追記。
今回のBlogの見出し画像は、気まぐれパン・ドゥ・ミのレトロで可愛いポップ!
実はこれ、常連様が作ってくれたものなのです。
あまりにも素敵だったので、Blogで使用しちゃいました!

よーく見ると、食いしん坊リスさんもいて、とても愛らしい。