
“アリー”誕生秘話
「アリーちゃんのイメージって、どうやって誕生したんですか?」
少し前、よくアリーに来てくださるご夫婦に聞かれました。
私たちの“アリー”に対する愛情はかなり大きく、思い入れもかなりあるので誕生秘話を話し出したらついつい止まらなくなってしまいました…!
そもそも、アリーって誰なの?
アリーの名前の由来は?
いつか皆様にもゆっくりご紹介しようかなあと思っていたので、せっかくなのでこの場を借りてお話したいと思います!
◎アリーって?
アリーのお家の中を見渡すと、あちこちにチョロチョロしているこの子。
この子が、アリーです!
モデルはうちのシェフ!
よく見ると、アリーは何やら慌てていたり、何かをこぼしているものが多め。
シェフ自身も慌てると何かちょっとこぼしたりしがちなので、おっちょこちょいな設定になっています。(こんなこと言ったらシェフ本人に怒られそう。)
◎アリーの名前の由来は?
私たちの名字から来ています!
シェフはよく、「Harry(ハリー)」と呼ばれることが多く、フランス語読みにして「アリー」になりました!

さて、ここからは、アリーが誕生したきっかけのお話です。
昨年7月にオープンしたアリーのお家。
実は、もっと前から夫婦二人で「お店を出したいね」という話は出ていたんです。
まだ物件も決まっていないし、見学にすら行っていないし、当時はお互いに別の仕事をしていた私たち。
「もし、お店を出すならこういうお店が良い!」
「こういう雰囲気にしたい!」
「こんなお料理を出したい!」
それでも、理想のお店について話し出したら、アイディアが出てくる出てくる。
二人で理想を語り合っていたら、平気で明け方まで話してしまっていて、そのまま寝不足で仕事に行くなんてことも。
それで、あまりにも理想が膨らみすぎて、溢れ出してしまいそうだったので、一冊のノートに書いてまとめる事にしました。

これ、書いたのが3〜4年ほど前。
この頃にはもうお店の名前が決まっていたんですねえ。
「せっかく可愛い名前のお店だから、それにちなんだキャラクターもいたら可愛いのでは?」
と、なんとなくイメージしたのが右端に描かれている子。
元祖アリーです。
(何これ!可愛い!って深夜にゲラゲラ大笑いしたなあ。)
年月が経って、いざ本当にお店を作るぞ!となった時、お店の名前は一切迷いませんでした。
ずっとずっと二人で話していたから。
でも、なぜかスッポリと“アリー”の存在は忘れていました。
そして、お店のロゴを決めるとなった時に、ザクザクとなんとなくイメージを描いてシェフに見せたのです。

シェフは即答で
「お鍋のやつが良い!」
と答えてくれました。
「でも、何か足りない…。何かコックさんみたいなのも入れたい」
というざっくりとしたリクエストも。
それで、再度描いてみたのがこちら。

「うーん。良い線はいってるんだけど…」
となかなか煮え切らない返事のシェフ。
「こんな感じのキャラクターというか、俺の絵を描いて欲しいんだけど、描けるかな…?」
と、画力が無いながらも一生懸命描いてくれました。

「ムムム…?未確認生命体…?」
と一瞬考えましたが、このシルエットはまさか…!
「これ、もしかしてずっと前に話してたキャラクターをなぞったイメージかな!?」
とピーンと来ました。
こうして、シェフが未確認生命体を描いてくれたお陰で無事にロゴイメージが完成。
そして、正式に“アリー”というキャラクターが生まれた瞬間でもありました。

「お店の名前決めるの、すごく悩むよ。」
「ロゴとか、考えるの大変だよ。」
と散々色々な方々に言われて来ました。
私たちは、これに関しては楽しかった思い出ばかりで、苦労した思い出は一切ないのです。
とにかく、二人が見ていた方向が一緒だったというのと、溢れる夢とか想いを一冊のノートにまとめていたというのが、実際に起業する際にサクサクと決められた秘訣になったのかも。
描いている内容は、もちろん具体的な内容もありますが、今見返してみると本当にたわいの無いものばかりです。
「ここのお店のインテリアが可愛かった」とか「ここのケーキが美味しかった」とか「このお花可愛い」とか…。なんでも良いのです。
「あ、これ良いな」
と、日常生活で少しでも自分たちのお店作りのエッセンスになりそうなものがあれば、とにかく記していました。
そうやって適当に書きなぐっていたもの達も、自分たちの「好き」や「理想」が一冊のノートにまとまることによって、確実にPetite maison de Harryを作る道標になってくれていました。
そんなこんなで生まれた“アリー”というキャラクター。
自慢の可愛い子です。
私たちが愛している分、私たち以外の様々な方にも愛してもらえている気がします。

アリーと一緒に、これからもたくさんの季節を過ごしていきたいです。
そして、いつか新キャラクターも登場させたい…!(実は、これももうずっと前からイメージはあります。いつかお披露目したい。)
こうして実際にアリーのお家が完成してからも、理想は膨らむばかり。
今のアリーのお家を大切に育てつつ、またひとつひとつ理想を現実に変えていけたら良いな。